統合失調症について PR

私を苦しめた幻聴さんたち(後半)

私を苦しめた幻聴の数々

ハゲ!を連呼する近所の子供たち

ズバリ言って、私は禿てます。

だから、何?

何か悪いことをしたのでしょうか?犯罪を犯したのでしょうか?何故、見ず知らずの赤の他人に馬鹿にされ、蔑まれなければならないのでしょうか?そんなに禿ているということは、恥ずべき事なのでしょうか?堂々と構えて、前を向いていれば良いのです。

今年50歳を迎える私は、やっとこう思えるようになりました。この様に前向きに考えられる様になるまで、30年掛かりました。長い道のりでした。

33歳の若かりし頃の私は、まだこの様に思うことができず、周りからの心無い言葉に、怯えて過ごしていました。

その当時私は、公認会計士試験に合格するため、一日十時間以上の、猛勉強をしていました。そんなある日の夜8時頃、私の家の向かいの道路から、子供たちの叫び声が聞こえてきました。

「ハゲ!死ね!」

「ハゲ!バカ!」

私は驚いて、部屋の窓を開けて、外を確認しましたが、誰もいませんでした。その翌日の夜でした。また外の道路から、子供の声が聞こえました。

「ハゲ!お前は馬鹿だから、いくら勉強しても無駄だよ!」

私はまた、部屋の窓を開けて外を確認しましたが、誰もいませんでした。幻聴?私は、自分の耳を疑いました。

この様な出来事が毎夜続くうちに、私の精神は、崩壊していきました。これもみんな、頭が禿たことによる劣等感から来るものだと思います。私は段々自信を失っていき、全く家の外に出ることが出来なくなってしまいました。勉強も全く手に付かず、家の中に引き籠り始めた私は、両親に暴力を振るい始めました。

そして、医療保護入院制度によって強制的に精神病院に、入院させられることとなりました。

自分が禿は恥ずかしいと心の中で思っているので、それが幻聴となって、私の耳に聞こえてきたのだと思います。

幻聴は恐ろしい病気です。一刻も早く、精神科に掛かって服薬治療を受けることをお勧めします。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は私が実際に体験した、統合失調症の症状の一つである「幻聴」について、お話しさせて頂きました。「幻聴」は、その人の人格を破壊する恐ろしい病気です。

当の本人は全く病識が無く、本当の声だと思っているところが怖いところです。

統合失調症は早期発見、早期治療が回復への唯一の近道です。今は良い薬が開発されているので、まずは投薬治療をすべきです。

自分の身の回りに心配の方がいたら、一日も早く相談にのってあげて、医療に繋げて下さい。

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