今日お昼に父と一緒に、駅前のマクドナルドへ行って来ました。昼食の時間帯ということもあり、店内は大変混雑していました。父が座席の確保へ、私は注文をしにレジカウンターへ行きました。
実は私、吃音という障がいを抱えています。自分で意識し始めたのは、小学4年生頃だったと思います。自分の言いたい言葉を激しくどもってしまい、どうしても言えないのです。20才になるまで、この障がいの事を周りの人はおろか、家族にさえも隠して生きてきました。恥ずかしい、みっともない、情けない、の一心でした。こんな辛い幼少期を過ごしてきた私は、卑屈な人間へと成長してしまいました。
私はその時、ダブルチーズバーガーのセットが食べたかったのです。私は勇気を出して言いました。「ダブルチーズバーガーのセットを二つ。両方ともポ、ポ、ポ、ポ、ポテトでお願いします。」
何たること!ポテトの「ポ」が言えず、激しくどもってしまいました。私は赤面し、額には脂汗が滲んでいました。店員は見下した目つきで、私の顔を見ていました。私は気分が悪くなり、逃げるようにその場から立ち去りました。
私は悪くない。何も悪いことはしていない!間違っているのは店員の方だ!私は無罪だ!
私は幼少期より48才になった現在まで、幾度となく、この様な惨めな思いをしてきました。どもりは薬で治すことが出来ません。そういう意味では難病と言えるでしょう。まだまだ日本社会は、障がい者への偏見が根強く残っています。世界第3位の裕福な経済大国、日本。いつかの総理大臣は「自助と共助と公助。まず重要なのは、自助だ。」と言ってのけたが、私は日本がもっともっと、弱者の目線を大切にした社会になってくれることを祈ります。
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