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「強迫神経症の世界を生きて~私がつかんだ森田療法~」(著:明念倫子)を読んで

私はこの本を読み、胸が詰まり、涙が止まりませんでした。

何故かというと、著者である明念さんの強迫性障害の症状と、私の強迫性障害の症状とが、全く同じだったからです。それは、どういう脅迫行為かというと、視界の周辺にある物が視界の中に入ってきて、気になって仕方なく、何回も確認してしまい、本来見るべきものを見ることが出来ない、というものです。

私は大学3年生の時、公認会計士の試験本番で、机の上に置いた受験票が視界に入って、気になって気になって何度も確認してしまい、試験に不合格になった経験があります。明念さんも司法試験の本番で、全く同じ経験をされていたことが、本書に書かれていました。

私はそれを読んで、ビックリすると共に、こんな偶然があるのかと驚きを隠すことが出来ませんでした。

私はこの本を読んで、森田療法とは「強迫性障害を治す方法」ではなく、「自分の人生を切り拓いていく羅針盤」であることに気付きました。

気弱な患者は、森田理論を学び実践するうちに、強く逞しくなり、地に足をつけて、己の人生を歩むことが出来るのです。正しく森田療法とは、医療分野のみに留まらず、患者の人生哲学、思想、宗教にも影響を与えるものだということを学びました。

私はこの本を読んで、絶対に病気に負けない!絶対に強迫観念、脅迫行為に負けない!と、強く決心しました。私は独りでは無い。明念さんの様に、同じ苦しみを味わい、同じ苦しみを乗り越えて行った先人達がいる!

私は前を向いて、生きていく!病気に負けない!そう心に誓う、今日この頃です。

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